昔から憧れる‟懐中時計”は、アンティークな雰囲気に惹かれるものがあります。
ポケットから出してパチンッと蓋を開けて時間を確認する仕草が大人で格好良い。
今は腕時計もスマホに代用されるようになりつつありますが、いちいちスマホを取り出すのが面倒な私はアナログな腕時計派。
ただ、これから夏の季節は手首が蒸れてかゆくなることも。
そんな時いつも思う「懐中時計」の存在。
さっと取り出すひと手間がレトロでなんだか愛おしい。
今回はそんな「懐中時計」のご紹介です。
懐中時計とは
懐中時計(かいちゅうどけい、英語: pocket watch)は、ポケットや懐などに入れて持ち歩く小型の携帯用時計である。
出典: ウィキペディア(Wikipedia)
もともと持ち歩き用に作られているものなので、造りがしっかりしています。
腕時計が出てきてからは主流を奪われた形ですが、最近ではアンティークのような存在感で人々から親しまれています。
マニアの中ではレトロな雰囲気のある手巻き式が人気のようです。
懐中時計の種類
懐中時計には、大きく分けて4つの種類が存在し、「オープンフェイス」「ハンターケース」「ナポレオン」「スケルトンケース」とそれぞれ特徴があります。
オープンフェイス
蓋のない、最もシンプルでスタンダードな懐中時計。
蓋付きよりも軽く、蓋を開く手間なく時刻を知ることが出来ます。
ハンターフェイス
懐中時計を保護する意味で金属の上蓋が付いているもの。
蓋が文字盤側だけに付いているものと背面にも上蓋が取り付けられ、両面蓋がついた外観の防護性の高いものがある。
ガラスが貴重だった時代に上流階級のスポーツである狩猟で懐中時計のガラスや内面を壊すことが多かったため、保護する蓋を取り付けたことから付いた。
ナポレオン
ハンターケースの中央部分がドーナツ型にガラス張りになっていて、蓋を閉じた状態でも針の一部が見え、時刻を読めるようになっている懐中時計の総称。
名前の由来はナポレオン・ボナパルトが時間を見るためにいちいち時計の蓋を開ける暇も惜しいほど多忙だったため、蓋を閉じたまま時間が分かるハーフハンターの懐中時計を使用していたという逸話から付いた。
スケルトン
ケースや文字盤部分にガラスを使用し、懐中時計の精巧な機械を鑑賞して楽しめる装飾性の高い人気タイプ。
参考資料:http://www.pocketwatch-shop.jp/pocket_watch_osusume.html#i2
手巻き式とクォーツ式の違い
時計は大きく二種類の機械(ムーブメント)に分けられます。
手でゼンマイを巻き上げて動く手巻き(機械)式と電池を稼働させて動くクォーツ(電池)式です。
クォーツ式は約10年程、機械式は細やかにメンテナンスをすれば、それ以上永く使い続けることができます。
参考資料:https://www.pocketwatch.jp/pwfoundation/movement.html
画像元:クラフトカフェ
着物に似合う懐中時計
着物には腕時計より「懐中時計」がよく似合います。
袖口を傷めるので腕時計を避けることもあるようですが、基本的に着物にはアクセサリーは付けません。つけてもかんざし位でしょうか。
和装用の懐中時計は根付のついた小さなタイプ。
帯に忍ばせて使います。
とてもおしゃれで可愛いものが多いので、鞄につけて普段使いにしてもいいですね。
画像元:きもの山喜
最後に
色々なデザインがある懐中時計、いかがでしたでしょうか。
女性ならペンダントにして首から下げて使うのもおしゃれだと思います。
価格も手軽なものから高級品まで多様化していますが、自分の予算に合わせて選べるのも嬉しいです。
個人的には,スマホにはないアナログ感をあえて楽しむのもありかなと思います。
何より人と被らず個性が出せるのも大きな魅力。
旅先で懐中時計を取り出し時間を確認、というのもちょっと格好良いかもしれません。