紅葉の秋。
11月に入り、秋が一段と深まると、野山が赤や黄色に色づきはじめます。
こんなに美しい紅葉が見られるのは、四季のある日本ならでは。
「紅葉(もみじ)狩り」にあったちょっと怖い伝説。
今年の秋はいつもと違う「紅葉(もみじ)狩り」に出かけてみませんか。
紅葉狩りとは
紅葉を愛でること。紅葉を鑑賞しに山などに出かけること。観楓とも言う。
読み方:もみじがり
出典:日本語表現辞典
「狩り」という言葉は、もともと獣を捕まえる意味で使われていました。
これが野鳥や小動物を捕まえる意味を含むようになり、さらに「ぶどう狩り」や「梨狩り」のように、果物を採る意味も持つようになりました。
「狩り」が草花を眺める意味を持つようになったのは、平安時代に狩猟をしない貴族達が現れ、彼らが自然を愛でることを狩りになぞらえたという説と、草花を手で折り眺めたことから「紅葉狩り」と言われるようになったという説があります。
鬼女紅葉伝説
会津に生まれた美女、呉羽は長じて都へ上り、名を紅葉と変えて為政者の寵愛を受けますが、やがて野心が露見し、都からはるか離れた信濃の山里に流されてしまいます。
その様相は鬼女と化し、征伐の命までが出されます。
その征伐を命じたのが冷泉天皇、そして征伐の大将が平惟茂と伝えられており、謡曲や歌舞伎でも知られているところです。
出典:戸隠神社「戸隠の歴史」
この物語の時代は平安中期、西暦967~9年頃と実に具体的。
鬼女に転じた絶世の美女の終の棲家となった戸隠山と鬼無里に紅葉狩りに行くのも面白いかもしれません。
紅葉狩りに合う服装
1.履きやすい靴
散策を楽しむためには、ヒールが高いものや、すぐに足が痛くなってしまうような靴は避けましょう。
紅葉狩りが楽しめる場所は足元が悪いので、歩きやすいローヒールやスニーカーがベター。靴ずれの心配のない履き慣れた靴を選ぶといいですよ。
2.自然に合う優しい色
紅葉の鮮やかさが薄れるような原色の派手な色の服装は自然の景色の邪魔になります。
他の人への配慮という点でも自然との調和を考慮した色合いを選びましょう。
カーキ、ベージュ、パステルカラーなど優しい色合いがおすすめです。
3.肌の露出を抑えて防寒対策を
自然の中では、木の枝や草花、虫などが肌に触れてしまうことがあるので、肌の露出は控えた方がいいと思います。
また、10月下旬~12月初旬の紅葉シーズンは気温が1桁になったりと寒暖差もあるので、帽子やストールなど、あったか小物をうまく使って紅葉を楽しみましょう。
最後に
今回は紅葉狩りについて取り上げてみました。
ちょっと怖い伝説もありましたが、私自身こういう伝説や神話が大好きなので、戸隠と鬼無里に行ってみたくなりました。
あらかじめこういった土地ならではお話を調べて紅葉狩りに行くとまた違う楽しみ方ができると思います。
しっかり防寒して、紅葉の秋、紅葉狩りをぜひ楽しんでみてください。