ネットや本などでよく目にする「HSP」という言葉。
以前書いた「ソリタリー」気質とも似ているように感じますが、前から気になっていたので調べてみました。
精神的な病気の一種かと思っていましたがどうやら違うみたい。
分かってくると、あれ?思い当たることが多すぎて診断テストも受けちゃいました。
今回は他人事ではない「HSP」気質についてのお話です。
HSPとは
ハイリー・センシティブ・パーソン(英: Highly sensitive person, HSP)とは、生得的な特性として、高度な感覚処理感受性(あるいは生得的感受性)を持つ人のこと。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ハイリー・センシティブ・パーソン(HSP)」は、1996年にエレイン・N・アーロン博士が考案した心理学上の概念です。
病気や障害とは違う、あくまでも先天的な一つの性質であり、治すようなものではありません。
人口の約15~20%はHSPの性質を持っていて、これは5人に1人の割合にあたります。
結構多いですよね。
HSPの特徴
アーロン博士によると、HSPの属性は「DOES(ダズ)」という頭文字で表され、HSPの定義は、4つ全ての性質を持っていることとされています。
- 処理の深さ(Depth of processing)
- 刺激を受けやすい(Overstimulated)
- 感情的反応性・高度な共感性(Emotional reactivity and high Empathy)
- 些細な刺激に対する感受性(Sensitivity to Subtle stimuli)
HSPではない人達は、この4つの特徴を持っていないだけでなく、関連する要素も持ち合わせていないのです。
アーロン博士サイト
http://hspjk.life.coocan.jp/Elaine-Aron.html
HSP診断テストでセルフチェック
あくまでも参考程度ですが、無料の自己診断テストがありますので、試しに受けて自分の性質を知るのもいいと思います。
ただ、これでHSPと断定するものではないので、あくまでも参考程度に留めてください。
(ちなみに私はふたつとも受けて、ふたつともHSPという診断になりました。おぉ‥。)
HSP診断テスト
アーロン博士のセルフテスト
http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html
HSPで悩む人向けの本
ここ数年HSP関連の本が多く出版されているようです。
その中でもおすすめの本をご紹介します。
上記の診断テストで当てはまる項目の多かった方や、周りにHSPで悩む人がいる方は、この本を読んでみると何か救われることがあるかもしれません。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち(イルセ・サン著)
自身もHSPで心理学者のイルセ・サンの本。
優しい語り口でHSPの特性をポジティブにとらえ、変に克服させようとしないのがいいなと思いました。
日本人の私たちには当てはまらない例も少しありますが、全体的にわかる!と頷くことが多く感じます。
巻末の「HSPのためのアイデアリスト」も役立ちそうです。
最後に
5人に1人といわれるHSP。
HSPの特性の「繊細」という言葉は、ちょっと馬鹿にしたような含みを持つこともあって、私自身言われて嫌な気持ちになることもありました。
ただ今回あらためてHSPの本を読んだりするうちに、「うつ」のような病気ではないことや、治す必要のない生まれ持った気質であることがわかって安心しました。
チェックテストの結果が思ったより高くて驚きましたが、ありのままの自分を受け入れて自分らしく生きていこうと思います。
心当たりがある方は診断テストで自分を知ることから始めてみては?