七夕は、一年に一度だけ織姫と彦星が天の川の上で出会うとされる日ですね。
梅雨の真っ只中なので、今年も雨で本当に出会えているか心配ですが、どうやら、7月以外にも七夕の日があるようです。
今年はコロナの収束を祈りたい。
ということで、今日は星に願いを、七夕のお話です。
七夕の由来
七夕の由来は雛祭りや端午の節供と同じように中国から伝来してきた風習と日本独自の風習が混ざったものです。
1つめは日本独自の風習の神を迎える儀式、2つ目は有名な中国の織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)の物語、そして、3つ目が同じく中国の乞巧奠(きこうでん)というお祭りです。
七夕は中国で発祥し、古代日本に伝来してきた年中行事で、五節句のうちのひとつ。
五節句とは伝統的な年中行事を行う季節の節目(ふしめ)となる日のこと(wikiより)。
上記大崎八幡宮によると、日本に古くからあったお盆行事として、祖先の霊を祭る前の禊(みそぎ)の行事があったそう。笹竹の飾りを川や海に流して穢れを流す「七夕流し」と言われるものですが、今はほとんど行われていないようです。
きっと綺麗だったでしょうね。見れないのが残念・・・。
ロマンチックとは程遠い七夕伝説
私たちが知っているあらすじは、天の神様によって離れ離れにされた織姫と彦星が、1年に1度、7月7日にだけ会えるというお話。
中国から伝わったこの伝説、ロマンチックに伝えられていますが、実際は、結婚した「織女(しょくじょ)」と「牽牛(けんぎゅう)」が毎日遊んで暮らすようになり、仕事をしなくなったことに怒った「天帝(てんてい)」に天の川の両岸に引き離された、という自業自得なお話なんですよね。
詳細はイラスト付きで織女牽牛伝説に載っています。
二人のダメっぷりがわかりやすい(笑)。神様そりゃ怒るわって感じです。
2020年の伝統的七夕は
国立天文台によると、太陰太陽暦にもとづく七夕を「伝統的七夕」と呼ぶそうです。
もともと七夕の行事は、7月7日といっても現在の暦ではなく旧暦など太陰太陽暦の7月7日に行われていたとのこと。
ちなみに今年は8月25日にあたります。
伝統的七夕の日は梅雨明け後で晴れることが多いので、天の川もこちらの方が見れる確率が高いようです。
せっかくなので伝統的七夕の日に夜空を見上げてみるのはいかがでしょうか。
最後に
今年は全国の七夕イベントやお祭りがコロナで中止となっていて、例年より寂しい夏となりそうです。
ただ、8月の伝統的七夕に夜空を見上げて織姫星と彦星を探してみるのも素敵かなと思います。
コロナが1日も早く収束するよう、今年はそっと祈りたいと思います。