4月21日の新聞に日本・千島海溝の巨大地震の発生が切迫しているとの報道がありました。
新型コロナウィルスで揺れている中の内閣府からの発表に驚きましたが、東日本大震災以降準備していた防災グッズの他に、「0次の備え」として外出時に持ち歩ける「防災ポーチ」を準備しようと思い立ち、必要なものを調べてみました。
東日本大震災の被災当時を改めて思い出し、最低限必要なものは何か、家ごもりの間に考えてみたいと思います。
いつ起きてもおかしくない巨大地震
内閣府の有識者会議は21日、日本海溝・千島海溝沿いを震源とした巨大地震で想定される青森、宮城、福島3県の津波高や浸水範囲の詳細を公表した。
4月22日付河北新報オンラインニュースより抜粋
今回発表された日本・千島海溝地震の他にも南海トラフ巨大地震や首都圏直下型地震など30年以内に高確率で発生すると言われている大地震が存在します。
今回発表された日本・千島海溝地震では最大30メートル弱の津波の予測もあり、「発生が切迫している」と記事にはでています。
「備えあれば憂いなし」。
おひとりさまは特に、日頃から自分で自分を守るために準備しておくと安心できるかもしれません。
意外と忘れがちな「0次の備え」
人と防災未来センターは防災の備えを3段階に分けています。
- 「非常持ち出し品」の中から携帯できるものを持ち歩く「0次の備え」
- 避難先にさっと持ち出すための「1次の備え」
- ライフラインの復旧まで乗り切るための「2次の備え」
「0次の備え」は「非常持ち出し品」として備えているものの中から携帯用に選んだものを常にバックに入れておくことを指します。
「1次の備え」と「2次の備え」は防災の準備としてパッと頭に浮かびますが、いつも持ち歩く「0次の備え」は忘れがちです。
しかも鞄の中に常に入れておくものなので、かさばるサイズや重さがあるものだと最初のうちだけで、だんだん邪魔になり持ち歩かなくなってしまいます。
そうならないためにも、「0次の備え」は軽量かつコンパクトにまとめるのがポイントです。
防災ポーチは普段使うもの+αでカスタマイズ
外出中に災害にあった場合に当日一晩乗り切ることを前提として、必要最低限の持ち歩くものを選ばなければなりません。
「防災ポーチ」といっても、普段使うものに混ぜておけば、中身をカスタマイズしながら忘れず持ち歩けて一石二鳥です。
人と防災未来センターHPに掲載されている減災グッズチェックリスト(PDF)を参考に自分に必要となりそうなものをpickupしてオリジナルの「防災ポーチ」を作ってみましょう。
防災ポーチを作る時の重要なポイント
普段スマホに入っている家族の携帯番号や緊急時連絡を取りたい相手の連絡先などは、充電が切れてスマホが使えない事もあるので紙にメモしておきましょう。
また、リストにもある通り小銭を含めた現金も、電波が入らず公衆電話を使う時や電子決済機器等が使えないことが想定されるので、ポーチに常に入れておくと安心です。
たくさんの機能があるスマホも充電が切れたり電波が入らなければただのガラクタになってしまいます。
東日本大震災のときは停電だけでなく、基地局が壊れてなかなか電波が入らず歯がゆい思いをした経験もあるので、スマホが万が一使えなくても大丈夫な準備をしておいた方がいいと思います。
最後に
「防災ポーチ」をコンパクトにまとめるには、ハンカチとティッシュのようにバックに常備するものや財布にいれるもの、キーホルダーとして付けておくものなど小分けにするのもひとつの手です。
住んでる場所や交通手段など生活環境によって、外出先で被災した場合に必要なものは人それぞれ違ってきます。
おうち時間が増える今、自分に合った「防災ポーチ」を一緒に作ってみませんか。