昭和の初めころまで日本食の基本スタイルだった「一汁一菜」。
近年、料理研究家の土井善晴さんが和食の原点となるこの食事スタイルを提案して話題となりました。
ごはんと具だくさんのお味噌汁が基本のこの食事スタイルは、年齢とともに食事の量が減りつつある今の自分にピッタリ。
家族がいるとなかなか理解が得られないこともありそうですが、おひとりさまは自由。
今回はおひとりさまの食事作りにもピッタリな、この「一汁一菜」にスポットを当ててみたいと思います。
「一汁一菜」って何?
一汁一菜とは、主食(白米や玄米や雑穀米)に、汁もの(味噌汁 等)一品と、菜(おかず、惣菜)一品を添えた日本における献立の構成の一つであり、粗食を指す。
「一汁一菜」と言っても、汁と菜にさらに「香の物」(=漬物類)を少量添えることはしばしばある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
昔の和食スタイルだったごはんとお味噌汁とお漬物の組み合わせ。
この日本食の原点が「一汁一菜」。
料理研究家の土井善晴さんが提案したことで話題になり、マスコミにも取り上げられました。
「一汁一菜」で毎日の食事作りの負担軽減
「この本はお料理を作るのがたいへんと感じている人に読んで欲しいのです」
土井さんの著書「一汁一菜でよいという提案」の最初の一文です。
料理が苦手だったり、一人分作るのが面倒だったり、毎日メニューを考える手間を省いて負担を軽くしてくれるのが「一汁一菜」の食事スタイルです。
ひとりだと特に面倒になって手を抜きがち。
でも食事は大事だとわかっているジレンマも感じつつ・・。
「一汁一菜」と決めてしまえば気持ちは楽だし、お味噌汁の具を多めにしても手間は軽くて済む。
土井さんの「一汁一菜」は自分のような独り身にも優しい提案です。
毎日の食事作りの心の負担をそっと軽くしてくれる一冊。
機会があればぜひ。
和食以外にもアレンジ可能
「一汁一菜」のスタイルは和食だけに限りません。
洋食や中華などにも応用できます。
洋食なら、野菜のスープにパンやチーズなど、「一汁一菜」の基本をベースに考えてごはんだけでなくパンや麺などにアレンジ。
和食にこだわらなくていいので飽きることはありません。
余裕があればおかずをつけても良い
もちろん、時間や気持ちに余裕があるときには、お肉や魚でおかずを作ってもいいんです。
土井さんはインタビューで答えています。
「一汁一菜」はあくまで基本スタイル。
余裕があるときはおかずを一品作ったり。
食事の原点である「一汁一菜」に一旦立ち戻り、そこから状況に応じて足したり引いたり。
年齢が上がるにつれ、食事量が減りつつある自分にはこの足し引きの塩梅がちょうどいいかもしれません。
最後に
40代に入ってから自然と生活だけでなく食事のシンプル化を考えるようになりました。
そんな中で知った「一汁一菜」の考え方。
独り身の自分には特にこの基本スタイルが合っている気がします。
昔から言われている「腹八分に医者いらず」のことわざがあるように、健康のためにもこのくらいのさじ加減で食事もシンプルにしていきたいと思います。
もちろん、時にはおかずを増やしたりバリエーションをつけながら。
明日のお味噌汁の具はアレとコレにしようかな。