体温が低いと血液の巡りが悪くなって免疫力も下がると言われています。
免疫力が下がると感染症や病気を引き起こしてしまうので、適切な体温をキープできるよう常に気を付けなければいけません。
免疫力をあげる方法として、食事や運動はもちろん大切ですが、今回は日本人が大好きな入浴についてスポットを当ててみたいと思います。
免疫力を高めるには毎日の入浴がいちばん!
お風呂に入ってリラックスすることにより毛細血管は広がり、体のすみずみまで血液が行き渡り、新陳代謝が活発になります。
自ずと体の芯まで温まることとなり、体温を高めることにもつながります。
さらに硫酸ナトリウムを入れたお風呂に入ると、より高い保温効果が得られる結果も出ています。体温を高めることが免疫力アップに大いに貢献しているのです。
引用:バスクリン
小さいころ親と一緒に入ると、最後お風呂から上がる前に「肩まで浸かってゆっくり10数えてからね」と言われたことがありました。
多分気づかないうちにそうやって、お風呂にゆっくり入って体を温めるという習慣が身についたのかなと思います。
正しいお風呂の入り方
お風呂を安全に、効果的に入るためには医学的な正しい手順があります。
- 水分をとる(コップ1~2杯の水またはお茶)
- かけ湯(シャワーでも可)
- 半身浴(足先〜腰〜みぞおち)で1、2分一息つく
- 全身浴(肩まで)
- 洗い場で髪や体をやさしく洗う
- 全身浴
- お風呂から出る
- 水分をとる(コップ1~2杯の水またはお茶)
- 休息
「かけ湯→半身浴→全身浴」というように少しずつ水圧に慣らして行きましょう。
急激な温度変化は避けて体に負担をかけずにお風呂の良さを楽しんでください。
入浴前後の水分摂取も忘れずに。
引用:fytte.jp
入浴の温度は自分の気持ちのいい温度で。
40度を目安に、ピリッと熱く感じたら下げて、逆にぬるいようなら上げるなどして調整するといいでしょう。
入浴のタイミングは、就寝1~2時間前が理想。
バスクリンによると、ちょうど身体の緊張が解けてリラックスした状態で眠れるとのことです。
低体温と免疫力の低下については学術的根拠が弱い?
「体温が1度下がると免疫力が30パーセント下がる」という記事をよく見ましたが、どうやらこれは根拠となる論文がないようです。
免疫力自体がまだ未解明の部分が多いようで、体温と免疫力の関係については見解がわかれていますが、身体を温めることを否定する意見も見つけられませんでした。
ただ、昔から「冷えは万病のもと」ということわざがあるように、低体温では血液の流れが悪くなって感染症や疾患にかかりやすくなるのは事実。
私も昔、頭痛や体調不良の原因が低体温からきていると医師に指摘されたことがあったので、自分の体温はまめに測るようになりました。
病院の先生曰く、36℃より下がらないように気を付けた方がいいそうです。
毎日の入浴で湯船に浸かると脳心疾患のリスク軽減
毎日お風呂で湯船に漬かる習慣がある人は、脳卒中や心筋梗塞などの脳心疾患のリスクが3割近く軽減されるとする疫学調査の結果を、大阪大などの研究チームがまとめた。
30日までに英医学誌に発表した。
引用:時事ドットコム(2020年3月30日分)
湯船に浸かる日本式の入浴スタイルは、世界的にも評価されていて、欧米でも取り入れる国がでてきているようです。
愛媛大学の研究でも、週5日以上湯船に浸かる入浴する人の心臓や血管の状態が良好であるという調査結果がでています(参考:ヘルスUP)。
最後に
ウイルスは通常高温多湿に弱いので、温泉自体に問題はないという専門家もいますが、今回の新型コロナウィルスについてはまだ未解明な事も多く、色々な情報が錯綜していて不安です。
温泉はもうしばらく様子をみて、今はおとなしく家のお風呂で、免疫力アップととストレス緩和に努めたいと思います。
感染した方々の回復と1日も早い収束を願います。