外から帰ったらうがい手洗いをしなさいと昔から親に言われ、学校や病院でも指導されてきました。
それが世界共通の常識と思っていましたが、どうやら世界中でうがいをする国は日本だけということが最近の新型コロナウィルス関連報道で知りびっくり!
水道水が飲める国だからできる習慣というのもあるのかな。
日本古来の「うがい」について、あらためて考えてみました。
うがいの歴史
「うがい」という語の語源は、鵜飼でありレトリック表現である。
鵜に魚を飲み込ませ、その後吐き出させる様子が似ていることから、「うがい」と呼ばれるようになった。
1444年(文安元年)に成立した国語辞典『下学集』には「鵜飼嗽也」とある。
うがいは、日本では古くは平安時代から行われてきたとされている。
うがいの語源を調べるとよく出てくるのが鵜飼からきている説。
ちょっとこじつけっぽい気がするのですが、「うがい」が日本に古くからある習慣なのは間違いないようです。
うがいの目的
- 口の中に残る食べかすや埃、花粉などを洗い流して、口の中を清潔に保つ口腔ケア。
- 喉の粘膜に付着したウィルスを吐き出す呼吸器などの病気予防。
- 喉を刺激して異物を痰と一緒に吐き出す繊毛運動を高める。
うがいの効果
水うがいをすると風邪予防になることが京都大学の研究グループにより実証されています(2005年発表)。
風邪予防以外にも、乾燥からくる口の中の粘つきを取って潤す働きや口臭予防の効果もあります。
こまめなうがいにより虫歯や歯周病予防に必要なプラークコントロールにもつながります。
歯医者さんによると、歯磨きができないときは口を閉じでゆすぐ「クチュクチュうがい」がいいそうです。
うがいの方法
- 適量の水で口をゆすいで食べ物の残りかすを取り除き、一度吐き出す
- もう一度水を口に含み、上を向いて10~15秒程声を出してうがい後吐き出す
※これを最低3回繰り返す
外出から帰ってきたときや食後などは水うがいで、喉や口内に炎症があったり、虫歯や抜歯後等のときは殺菌作用のあるうがい薬を使うなど、その時々の状況に応じて使い分けると良いですね。
まとめ
世界中でうがいの習慣があるのは日本だけなので、まだその効果の実証が少ないようです。
今のところ、インフルエンザ予防の効果も確認されていないとのこと。
ただ、少なくても風邪予防や口腔洗浄による虫歯予防等の効果はあるので、やはり私は必要な習慣だと思います。
今後もうがい手洗いはしっかり行っていきたいです。
「うがい」は水のきれいな日本だからこその習慣だと思うので。